PT構築、対戦回数、知識・・・ 対戦に重要な要素といえば色々ありますが、
「対人」ならではの小技を紹介します。基本的に全部自分がレートでやったことのあるモノです。

①悩むフリ
主に死に出しの時に使う。選出時間をフルに使うことで、「あれ?相手きついのかな?」と思わせ油断させる戦法。
ex)相手のゲッコウガに対してスカーフガブリアスを出せば対処できる場面。
時間ギリギリになって選出することで、「スカーフじゃないのか。きついんだな」と思わせ甘えた冷凍ビームを誘導させる。
garchomp<襷やで(スカーフ)   greninja<OK、冷凍ビーム。
②即出し
①の逆で、本来不利な相手(主に素早さ的に)に速攻で死に出しあるいは交代することで相手の裏を書く。
garchomp<スカーフやで(ラム)  greninja<逃げるわ
③拘わらないエッジ
ストーンエッジに代表されるように、「この技を持っていたら拘ってるだろう」と思わせる技はいくつかあると思います。
それを拘っていないポケモンに添えることで、相手に拘っていると予想させます。
昔エッジを持たせたラムガブを使っていた時、浮いてるギャラやボルトに頑なにエッジを打ち込んだのが幸いしたのか、相手のクチートが拘りを読んでくれて地震が刺さったことがあります。
garchomp thundurus-therian<エッジでやられた mawile-mega<鉢巻かな?舞っちゃお。
ただ、相手がちゃんとダメージ計算しているとバレる可能性があったり、そもそも拘って無いなら素直に岩石封じを採用した方が良さげなのは気にしない。
「スカーフステロガブ」なんてのも一部で見ましたが、あれも相手の予想を崩す型だと思います。

④TODチラつかせ

泥仕合になりそうな時に、1ターンだけTODを仕掛ける技。
「このままいくならTODしますよ。こちらはTODで勝つ自信がありますよ」と示すことで相手にプレッシャーを与える。ナットレイVSナットレイの時にやってみても良いかもしれない。
若干遅延行為と疑われかねないので乱発はおススメしない。

⑤真横配置
選出時の配置に関する技で、サザンガルドやギャランターンのように、「お互いがお互いを補完し合う2匹」を真横に配置してアピールする技。
「バレないように離した方が良いのでは?」という見方もあるけれど、結局相手はPT6体を吟味するので、隠したところでバレてしまいます。
それなら真横に置いて思いっきりアピールすることで、有利対面なはずの相手の行動を抑制できるかもしれません。
rotom-wash<ボルチェン打ちたいgyaradoslanturn
有利なはずのギャラドス対面、しかし裏にランターンがいるのは当然予測できる。
打ちたいけど打てない・・・仕方ないから両方に通る鬼火を、なんて思ってたらギャラが身代わりした・・・
なんてこともあるかもしれません。
実際に裏にランターンがいるかいないかに関係なく、少なくとも「打ちづらいな」と思わせることが大切です。 
(実際のところ配置に関係なく抑制できそうな気がしないでもない。) 

⑥あえてボルチェン、とんぼ返りをしない。
不利対面になった時、素早さが勝ってるからといって闇雲にボルチェン、とんぼ返りをしてませんか?
あえて「素引き」してみることも時には必要だと思います。
landorus-therian  gengar  (S11あたりの自分の対戦の一例です)
こちら先発スカーフランドロス、相手ゲンガー。
メガしないと地震が通らないので若干不利。裏の特殊に強いポケモン(当時自分はヌメルゴンを入れていました)に引きたい。
スカーフゲンガーは無いだろうと仮定して、とんぼ返りで・・・ではなく、あえて素引きしました。
というのは、スカーフを晒したくなかったからです。
ゲンガー側としても当然初手のスカーフランドは警戒するので、メガ石持ちであってもここで進化はしません。
スカーフで無いと分かれば上から1回は行動できるので、最悪道連れで1:1交換ができます。
向こうも、こちらの情報が知りたいはずです。
簡単に言うと、「スカーフかどうかの情報」が試合を大きく左右すると考え、その情報を晒さないように立ち回ったということです。
結局ヌメルゴンはゲンガーの裏のポケモンに処理されましたが、ゲンガーをメガ化させることはできました。
スカーフを見せなかったことが幸いしたのか、ゲンガーはしっかりランドに居座ってくれて地震で倒せました。
(多分、Sが勝っていると思って道連れを選択したと思います。) 

実際にこの立ち回りが功を奏したのかは分かりませんが、少なくとも「闇雲に技を晒さない」ことは重要なプレイングスキルだと思います。
当然、相手が襷ゲンガーならとんぼ返りで削った方が良いです。しかし、相手のPTをよく観察して、「このゲンガーは襷じゃなさそうだな」と予測すれば 立ち回りは変わってくるはずです。
この時は「ゲンガーを少しでも削る&安全に交代できるメリット<<スカーフをばらさない情報優位性」と考えました。

回りくどくなりましたが、簡単に言っちゃえば情報は出来る限り隠そうってことです。
rotom-washferrothorn
この対面だとロトム側はほぼ100%ボルチェンで逃げるけど、対したダメージにならないので素引きでも良いのよ?ってことです。
ボルチェンで逃げないってことは、ボルチェンが無い型(怪しい光等)か、拘っているかどうかの可能性を示すこともできます。「眼鏡かな?」と思わせればしめたもんです。


ここまで見て下さりありがとうございました。1つでも「これなら使えそう」と思うものがあれば幸いです。
何か思いついたら随時追加します。